MVNOの老舗「IIJmio」が、ガラケーでも使える格安SIMとして音声通話専用の新プラン「ケータイプラン」を2月1日(金)より月額 920円(税別)で提供開始します。
MVNOが提供する格安SIMサービスとして音声通話専用プランはちょっと珍しいですね。しかも月額 920円というのは以前大手携帯電話が提供していたガラケーの最安値プラン並みの月額料金です。
音声通話専用「ケータイプラン」
2月1日(金)より、新しく登場する「ケータイプラン」は音声通話とSMS(ショートメッセージサービス)のみ利用可能な格安SIMで、標準ではモバイルデータ通信に対応していません。
そのため、ケータイプランではモバイルデータ通信を利用する、EメールやLINE、Twitter等のSNSサービスは利用できません。
ただ、どうしてもモバイルデータ通信を使いたいときは別途クーポンを購入することでその分だけモバイルデータ通信が使用可能となるので、完全にモバイルデータ通信が利用できないというわけではありません。
基本的にモバイルデータ通信を利用しない人向けのプランということです。
※クーポンとはIIJmioで高速データ通信を利用するために必要なデータ量のことで公式サイトやコンビニ等で購入することができます。
「ケータイプラン」の通話料金
「ケータイプラン」はドコモ回線を利用する「タイプD」プランでも、au網を使用する「タイプA」プランでも月額料金・通話料金ともに同じ料金で利用できます。
ケータイプランの通話料金は国内通話で「30秒 / 20円」、家族間の国内通話は「30秒 / 16円」です。
ですが、IIJmioには通話料金が半額になるおトクな仕組みが用意されています。
みおふぉんダイヤルで通話料が半額
IIJmioが提供しているアプリ「みおふぉんダイアル」を利用して発信した場合や、プレフィックス番号(0037-691)を相手の電話番号の先頭につけて発信すると通話料金の割引が適用され、国内通話で「30秒 /10円」、家族間の国内通話は「30秒 / 8円」と通常の半額になります。
ここで言う「家族間」とは同一契約者名義(同一mioID)間のことです。IIJmioは大手携帯電話会社と違い"本当の家族"でそれぞれがIIJmioの契約してもグループにすることができません。その為、家族にするためには1つの名義で複数回線の契約を行い、それぞれの番号を家族で利用することになります。
なお、「みおふぉんダイヤル」や「プレフィックス番号」をつけて発信した場合でも相手の携帯電話に「0037-691」という番号は表示されません。
いつもどおり、こちらの電話番号が通知されます。
みおふぉんダイヤルはケータイプラン以外でも使えるので、IIJmioの音声通話プランを契約している人は必ず「みおふぉんダイヤル」アプリをスマホに入れて通話料金をおトクにしましょう。このアプリはiPhoneでもAndroidでも使えますよ。
ガラケー(フィーチャーフォン)の場合、電話をかける時に相手の電話番号の前にプレフィックス番号を入力することで通話料金を安くできますが、それだとちょっと手間がかかりますよね。
その場合、よく電話をかける相手の電話帳に登録している電話番号を編集するか、この後紹介する「かけ放題」オプションを利用したほうが良いかもしれません。
それぞれの使い方に合わせた「かけ放題」
IIJmioには2つの「かけ放題オプション」があり、一つは一回の通話時間が長い人向けのかけ放題オプションで「家族と30分以内、誰とでも10分以内」のかけ放題サービス、こちらは月額利用料 830円(税別)。
もう一つは「家族と10分以内、誰とでも3分以内」の通話が月額 600円(税別)の定額で利用できるサービス。
- 「家族と30分以内、誰とでも10分以内」が定額で月額 830円(税別)
- 「家族と10分以内、誰とでも3分以内」が定額で月額 600円(税別)
IIJmioではこの2つから、自分に使い方にあった「かけ放題サービス」を選べます。
通話料金がおトクになる「みおふぉんダイヤル」を利用しても友達と1分通話すると20円、10分で200円かかります。1ヶ月間に合計30分以上通話すると通話料金だけで600円以上かかるので、それくらい通話するという人は「かけ放題オプション」の申し込みを検討してみてください。
ちなみに、かけ放題オプションを申し込みしていて一回の通話で決められた時間を超えた場合、超過した時間に対して「みおふぉんダイヤル」で通話したときと同じ通話料金が発生します。
家族でIIJmioに乗り換える(MNP)時に注意する事
もし大手携帯電話会社で契約している家族全員の電話番号をそのままで、IIJmioへ乗り換えたい場合、それぞれがIIJmioの会員登録(mioIDの取得)を行うか、先に今契約している大手携帯電話会社で契約者の名義を1人にまとめておく必要があります。
IIJmioではmioIDが違うと「家族」とはならないので注意してください。家族にするためには一人の名義で複数回線の契約をする必要があります。
MNPは基本的に契約者が他の携帯会社に移っても、以前と同じ電話番号を利用できるというサービスなので、移動元と移動先で登録する個人情報が完全に一致している必要があります。他の人に名義を譲ることはできません。
そのため、新たに契約する携帯電話会社で電話番号の利用者を変更したい場合、今契約している携帯電話会社で先に名義変更を行っておく必要があります。
IIJmio公式サイトのQ&Aでも「MNPと同時に名義変更はできない」と案内されています。
スマホだけじゃない、ガラケーでも使える格安SIM
ケータイプランのSIMカードはスマホだけでなくガラケー(フィーチャーフォン)でも使えるとのことなので、スマホを用意しなくても以前使用していたガラケーを再利用できるかもれません。
一応、IIJmioで動作確認済みのガラケーとして下記の8機種が紹介されていました。これらのガラケーで動作確認できたのなら、これ以外のガラケーでも使えるような気はしますが、一応公式サイトでも確認したほうが安心かもしれません。わからなかったらIIJmio公式サイトのチャットで質問してみても良いかも
動作確認済みガラケー (タイプD : NTTドコモ)
- E-01E
- F-06B
- F-07F
- P-01F
- P-01G
- P-01H
- N-01G
- SH-07F
また、SIMロック解除済みのスマホやSIMフリースマホでも利用可能とのことですが、心配な人は公式サイトで動作確認済みかどうか確認してみてください。
ただ、SIMロックを解除していてもスマホ本体がその会社のネットワークのバンド(周波数帯)に対応していないという問題が起きることもあるので、Androidスマホの場合はできるだけ同じ携帯電話会社のネットワークを使用したほうが安心です。
ちなみにiPhoneの場合は日本で使われているほぼ全てのバンドに対応しているのでSIMロック解除を行えば他社のネットワークでも利用可能です。
ガラケーでも格安SIMを使おう!キャンペーン
音声通話専用SIMのケータイプランは2019年2月1日(金)よりサービスを開始しますが、それにあわせて2月20日(水)まで初期費用が1円になるキャンペーンも実施されます。
通常、新規申込時には初期費用として3,000円(税別)が必要となりますが、今回のキャンペーンではキャンペーン期間中に「ケータイプラン」を新規で申し込むと、この初期費用が1円になります。
他社からの乗り換え(MNP)にも対応しているのでケータイプランを申し込みするなら、おトクなキャンペーンを上手に利用しましょう。
なお、キャンペーン期間中でも初期費用とは別に必要なSIMカード発行手数料は発生します。これはドコモ網を使用するタイプDに申し込みした場合 394円、au網を使用するタイプAに申し込みした場合は406円かかります。
※初期費用代わりとなるパッケージを先に購入している人は本キャンペーンの対象外となります。
まとめ
IIJmioのケータイプランは「とにかく電話番号を安く維持したい」という人向けのプランとなっています。
スマホを使わない親に電話を持たせたい場合や、待ち受け専用の電話番号を大手携帯電話会社で契約したまま持っている人は、この機会にIIJmioのケータイプランを検討してみてください。一つの電話番号を維持するために必要な料金が月額 920円(税別)になりますよ。