皆さんはスマホに入れる「microSDカード」を選ぶとき、どんなことを気にしていますか?
写真を何枚記録できるのか、どれくらいの時間の動画を記録できるのか、というmicroSDカードの容量を気にする人は多いと思います。
ですが、microSDカードにデータを書き込む速度や、microSDカードからデータを読み込む速度はどうですか?
実はmicroSDカードと一口に言っても、その規格によって最大容量や、書き込みや読み込みの速度に違いがあることをご存知ですか?
この記事ではそのあたりの事について深く掘り下げていきたいと思います。
それほど難しい内容ではありませんが少し知識があるだけでも、あなたのスマホにどのmicroSDカードを入れれば良いのか判断できるようになりますよ。
microSDカード
電気屋さんで販売されている「microSDメモリカード」のパッケージには見慣れない文字や数字が沢山書かれていますよね。僕もスマホ用にmicroSDを購入しようとした時、これらの文字が何なのか気になったので、そのあたりの事を少し調べてみました。
自分のスマホ用にはどの「microSDカード」を入れればいいの?
まず、microSDカードを入れたいスマホのスペック表を確認します。
そして自分が持っているスマホに対応しているmicroSDの最大容量と大きさ(種類)を確認します
僕が普段使っている「Xperia Z3 Compact」
は何GBまで対応していて、どの大きさのmicroSDが使えるのかソニーモバイルの公式サイトで確認してみると下記のように書かれていました。
本製品では市販の2GBまでのmicroSDメモリカード、32GBまでのmicroSDHCメモリカード、128GBまでのmicroSDXCメモリカードに対応しています(2014年11月現在)。メモリカードについては、各microSD/SDHC/SDXCメモリカード発売元へお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。
Xperia™ Z3 Compact SO-02G | ソニーモバイルコミュニケーションズ
このような質問が多いのか、答えが先に用意されていました。
microSDの容量に関しては2行目に書かれている「128GBまでのmicroSDXCメモリカードに対応」という所が重要になります。
この場合「Xperia Z3 Compact」はmicroSDの128GBまで使用可能(認識可能)というこです。
そしてこれは、これよりも大きな容量のmicroSDカードを入れた場合の動作に関しては保証しませんよ。ということでもあります。
パソコンでもよくあることですが、このメーカーが認める最大容量よりも大きな容量のメモリカードを入れた場合、使用可能な最大容量まで認識されるか、もしくはそれよりも小さな容量までしか認識しないということが起きます。
このようなことをすると誤動作の原因になるのでやめておきましょう。
次に気になるのは「microSDHC,microSDXC」と書かれている部分です、microSDの後ろに見慣れない文字が2つ書かれています。
この2文字はmicroSDの規格に関係する文字です。
microSDカードのサイズと最大容量
microSDの種類(規格)によって搭載可能な最大容量は決まっています。
ただのmicroSDなら最大2GBまで、microSDHCなら最大32GBまで、microSDXCなら2TBまでとなっています
本製品では市販の2GBまでのmicroSDメモリカード、32GBまでのmicroSDHCメモリカード、128GBまでのmicroSDXCメモリカードに対応しています(2014年11月現在)
上の引用で「○GBまでのmicroSD○○メモリカード」と書かれていたのはそのためです。
microSDは2GBまで、microSDHCなら32GBまでというのは規格上それ以上の容量は販売されていないためです。
なので繰り返しになりますが、microSDXCであれば128GBまで対応と書かれていますので、「Xperia Z3 Compactで使用できるmicroSDメモリカードの最大容量は128GBですよ」ということですね。
microSDカードの種類と転送速度
microSDメモリカードの規格では容量だけでなく、速度もしっかり決められています。上記の表はmicroSDメモリカードへデータを転送する時の転送や書き込み速度を表しています。microSDメモリカードのパッケージに書かれているマークが表の左側「クラスと保証速度」のところに書かれていますね。
こちらは最低この速度で読み込み、書き込みが出来ますという保証速度です。書き込み速度が一番遅いのは「Class 2」の2MB/sですが、電気屋さんで見かけるmicroSDに多いのは「Class 10」かな? 10MB/sあれば普通の用途であれば特に問題になることはないと思います。
ちなみに上の表の内容に関して全てを覚えておく必要はありません。普通にスマホに入れて使うなら「Class 10」と書かれているmicroSDを選んでおけば問題ないと思います。
カメラの連写機能をつかう場合は書き込み速度が大事
microSDの書き込み速度について気になる情報がアスキーさんの記事にありました。書き込み速度が遅いと連写するときに差が出るようです。連写も使う予定があるのなら転送速度の早いmicroSDカードが必要になりそうです。
それと最近は4K動画を撮影できる高性能なスマホが登場していますが、こちらも書き込み速度が重要になってきます。これらの撮影を行うなら出来るだけ書き込み速度の早いmicroSDを使用したほうが安心です。
しかしながら、この書き込み速度はスマホの連写機能では結構重要です。有効約2070万画素でカメラ機能がウリの『Xperia Z1 f』で連写してみると、10秒間で連写できた枚数で差がつきました。書き込み速度毎秒61MBのサンディスク『エクストリーム microSDHC UHS-I カード』(32GB、1万円前後)では83枚。書き込み速度毎秒毎秒14MBと遅い、東芝『microSDHC UHS-I カード』(32GB、5000円前後)では41枚しか撮れませんでした
microSDの速さでスマホの連写枚数が変わるって知ってました? - 週刊アスキー
高性能なmicroSDカード
2K,4Kと言った高画質での撮影では「UHS(ウルトラハイスピードクラス)」で「UHS-I/U3対応」と書かれている、高速に書き込みが可能なタイプのmicroSDカードが必要になります
また、4Kの動画を撮影では動画を保存する為の容量も32GBでは足りなくなりそうですし、もっと容量の大きなmicroSDXCメモリカードを購入しておいたほうが安全です。
今回の記事では僕も利用していて「無期限保証」の付いているトランセンドのmicroSDメモリカードで説明しましたが、他にもmicroSDカードを製造している有名なメーカーは沢山あります。価格重視ならトランセンドやサンディスクがいいと思いますが
信頼性重視であればフラッシュメモリ等で定評のある東芝製もいいんじゃないかなと個人的には思っています。
まとめ
スマホのカメラをよく利用する方で連写機能も使ったり、4K動画での撮影も行うと言う方はスマホに入れる「microSDカード」もしっかりと選んで高品質な物を選びましょう。
またパソコンとスマホをUSBケーブルで接続してスマホの中にあるmicroSDにデータを転送する場合にもmicroSDの読み込み速度や書き込み速度も関係あるので、やはりある程度は読み込みや書き込みの速度が出るmicroSDにしておいた方がいいかもしれません。
パソコンから音楽や動画を「microSD」へ転送する時の速度に影響しますからね
カメラをあまり使わない方でも「電話帳」や大切な写真を保存する為のバックアップ用に外部メモリ(microSD)が必要になるかもしれないので、念の為スマホには「microSDカード」を入れておいたほうが良いかもしれません。
ちなみにこちらのmicroSDメモリカードのSDスピードクラスは「CLASS 10」です。
このぐらいの性能でも普通のビデオ録画ならコマ落ちしたりせず録画することが出来ます。